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【編集長】
徐さん、ご無沙汰してます。(Time flies like an arrow)
【徐進さん】
元気でした?
風邪? 引いているの? 気をつけてくださいよ。
日本をベースに、香港、中国、台湾、韓国と出入りが激しく中々タイミングが合いませんでしたね。
気が合う仲間と顔をあわせるのは、とっても気が安らぎますね。
【徐進さん】
そうそう、ちょっと見ない間に面白いサイト立ち上げたんですね。
らしいというか。 でも、なんで、札幌発なの?
【編集長】
東京スタッフの札幌への憧れと思いかな、札幌と東京のスタッフが何か面白いことができるはずと、 みんなで話し合って自分たちがやりたいものをやろうということになったんです。
【徐進さん】
楽しそうでうらやましい。
今日は、何をインタビューされるか楽しみ。
興味あるお話しができればいいなあ。
【編集長】
では、和んだところで、第一回目は、この辺からインタビューさせてください。
【編集長】
徐さんは、日本育ちですか?それとも中国育ちですか?
【徐進さん】
日本にきて16年もたちました。
生まれ育ちは上海です。
自分は何人なのでしょうかとよく聞かれますが、 正直言って考え方は半分日本人となっているかもしれません。
顔つきも高校、大学時代より優しくなったようです。
「郷に入れば、郷に従え」ということわざがありますが、 そこまで変わるものだと思ってもいませんでした。 こういう二面性を持つ自分がいるからこそ、今のリサーチ関連やコーディネイトの仕事ができるのでしょうね。
【編集長】
日本で活躍できるまでを教えていただけませんか?
【徐進さん】
私は上海生まれで、両親とも学者です。
19歳の時両親の薦めで日本に留学したのがきっかけで日本語学校に通って1年後、横浜国立大学に入学しました。
三年生の時文部省の国費留学生となり、おかげさまで大学院まで大学に残っていました。
卒業後私は大手電機メーカ、映像製作会社、ITベンチャーの経験を経て、 昨年小さな有限会社を起ち上げました。アジアのマーケッティングリサーチや、 調査レポートの作成などをしています。
いままでの経験は仕事と結びつかないと思われがちですが、実際調査 対象となるのが製造メーカや、通信関係の会社で、調査内容も製品や材料の市 場やIT関係の案件が多く、いままでの仕事経験を活かすことができました。
一つ一つちゃんとやっていけば、その時実らなかったとしても、 いつか役に立つ日がくると信じています。
人間関係も同じだと思います。
すべて今の仕事に役に立っています。
とても遣り甲斐があって、毎日ポジティブに生きています。
【編集長】
最近、仕事でどの国どの地域に行かれるのが多いですか?
また、中国人だからといって中国の事を何でも知っていると思われませんか?
【徐進さん】
最近仕事で中国と韓国に行くことが多く、 特に中国に関しては上海以外の地域まで足を伸ばしています。
日本に留学するまでにあまり地方まで行けなかったため、 中国のことを聞かれても正確に伝えられませんでした。
広いからね。
自分も行ってないところがほとんどですから、言えなくて恥ずかしかった。
ですから、昔この地域がどうだったとか、何人はどういう性格なのか良く分から ないです。
こんなことがあったとか日本人がカルチャーショックを受けて話しを してくれた時も体験していないので、コメントをしづらかった。
【編集長】
香港は、返還されてもいまだ中国人にとって外国だとよく聞くのですが、実際どういうことなんですか?
【徐進さん】
いい質問ですね。
意外に、知らないところだと思います。
この間、7年ぶりに香港に行きました。
中国語を話せる人が増えたのが嬉しいです。
いままで広東語が母国語だった香港では英語か広東語しか通じませんでしたが、最近中国本土の観光客が増え、 また学校教育でも中国語を必須項目として始められたので、中国語を話せる人が増えました。
しかし返還されてから既に7年もたちますが、中国人に対して香港はまだ外国扱いです。
日本人はビザなしでほとんどの国に行けます。
去年(2003年)の10月から中国へもビザなしでいけるようになりました。
しかし、中国人が自国の領土である香港に、自由に入れないことをご存知な方は少ないでしょう。
我々は通過するという前提で行き、若しくは入国時に7日間の滞在期間しか与えられません。
多くのビジネスマンが7日以上香港に滞在したい場合は、いったん中国に入り、再度香港に入る方法をとり、合計で14日間滞在できます。
【編集長】
ここでちょっと食について、上海蟹について教えてください。
個人的には、食べてみて、毛蟹とかタラバとかと違う、食べ方の蟹で、 日本でいう渡り蟹と言われている、小蟹の蒸した食べ方の蟹かなと思っているのですが・・・。
【徐進さん】
そうですね。
そうだと思います。
茹でた毛蟹やタラバという蟹の味とは違います。
私も個人的には、日本に来て本当に美味しい毛蟹やタラバを食べてからというもの 日本の毛蟹やタラバには、そうとうハマっています。
でも、上海蟹も美味しいので私の知っていることをお話します。
ちょうど時期的に(秋10月中旬〜)上海蟹の季節となりました。
上海蟹には、「九雌十雄」という言い方がありますが、要するに九月は雌(メス)のほうがおいしく、 十月は雄(オス)のほうがおいしいということ。
ここでは旧暦を指します。
上海蟹雌は蟹みそが多く、雄のほう身がしっかりしています。
好みによって季節を選んで上海蟹を食べればいいのです。
中国では上海蟹の文化は上海人の文化の一部だと言っても過言ではありません。
昔、上海蟹は高級食材だったので、一部の富裕層しか食べることができず、年に一回食べれたら幸せでした。しかし、いま養殖の蟹が増え、また国民の経済力が高まったことによって、 どの家庭でも、いつでも上海蟹を食べれることができるようになりました。
上海蟹の産地は上海郊外の陽澄湖というところです、とうもろこしと小魚を餌にしています。
ここで取れている蟹は本物だと言われています。
この季節になると、毎週末家族連れや友人同士がたくさん集まってきて、 湖の上に出しているレストランで上海蟹を満喫して帰ります。
田舎小料理を添い、とてもシンプルでおいしいそうです。
最近偽者の陽澄湖蟹も出回っているため、政府がいろんな方法を考えて本物と偽者の区別をつけようとしました。
昨年蟹の甲にドライスタンプを押し、それぞれに番号がついているので、本物であることが一目瞭然。
同じ手法だとすぐ真似されるので、今年は蟹の爪に金色の指輪をつけました。
しかし指輪だとすぐ外されて、再利用されるため、来年また新たな方法を考え出すでしょう。
上海蟹の人気が分かるでしょう。
ぜひ11月までに一度陽澄湖に行って上海蟹を食べたいですね。
【編集長】
中国人のホワイトカラー階級層の友人を見て日本人より贅沢な・・だと思ったのですが その辺の背景など知っていたら聞かせていただけませんか?
【徐進さん】
中国は男女平等の社会で、共稼ぎが当たり前のため子供の面倒は幼稚園もしくは祖父母がみることが一般的です。
一人っ子政策の実施によって、一人の子供には6人の親がいるようなもので、溺愛されて育ちます。
登校時、放課後の小学校や中学校の前の光景は想像できないほどの大人の群れで、両親の代わりに祖父母や家政婦が迎えに来ています。
また貧富の差が激しい国なので、上海や北京でホワイトカラー階級の家庭だと、 家政婦を雇うことが難しくなく、通常、産後みんな家政婦を雇います。
住み込みパターンと時間制など、いろんな形の雇用形態があります。
二人の平均月収が20万円前後の家だと、家政婦へ1万円を支払います。
共稼ぎの家庭にしたら大した出費ではありません。
おまけに子供の面倒、家の掃除、お食事の用意までできて、自分たちの時間を共有できて、幸せです。
こういう制度があるからこそ、共稼ぎが成立する訳でしょう。
実に合理的な社会だと思います。
【編集長】
夏にオリンピックの話で盛り上がりましたよね。
中国では、オリンピックのメダル取得者に対しての待遇は、どうなんでしょう?
庶民的に、リアルな話を聞きたいと思いまして。
【徐進さん】
そうですね。
待遇は、厚遇じゃないとどの国の選手も大変だと思います。
選手によっては、スポーツに人生をかけるわけですから「金メダルが金になり」じゃないとね。
アテネオリンピックが日本、中国ともに史上最高の成績を残して閉幕し、無 事4年後の北京オリンピックにバトンタッチしました。
日本では凱旋している選手に熱狂し、連日の表彰が行われていますが、中国も同様に、先日総勢32人 (チーム)の金メダリストが恒例となる香港凱旋ツーアーを行い、各種表彰ラ ッシュを受けているところです。
では一体中国ではオリンピックで金メダルを取ったら、どれぐらい表彰されるでしょうか?
中国の表彰システムは国、地方と担当部局、そして民間の三段構造になって います。
まずは国の担当機関の体育総局からは金メダリストに20万元、銀メダ リストに12万元、銅メダリストに8万元の税金免除の報奨金が送られます。
次 は地方政府による報奨金で、金額は各省の裁量に委ねられますが、一番大盤振 る舞いしたのは雲南省で実に150万元で、他の各省が50−100万元を自分の省出 身の金メダリストを贈ることになります。
ほかには、具体的な競技を管轄して いる体育専門局からも賞金が出ます。
特に陸上、水泳、ヨット競技など今まで 中国選手がまったく歯が立たなかった分野では100万元の高額賞金を設定しま した。そして今回それぞれの競技で見事に選手が金メダルを獲得し、賞金を手 に入れました。
最後は民間からの表彰です。
まず香港の富豪霍英東氏からは金メダリストに 金一キロ相当の現金と8万米ドルが送られます。そして国内数多く民間企業か ら現金のほかに不動産、車などの現物が提供され、広告の出演を依頼するなど、 そのパターンが多種にわたります。
全体として金メダリストは少なくとも100 万元以上の報奨金を手に入れると推測されています。
中国全体の平均賃金が月 1,000元前後であることを考えると、途轍もなく高額であることが分かります。
【編集長】
インタビューのお時間が過ぎましたので第一回目は、これで終わりにしたいと思います。
では、お食事に。
【徐進さん】
第2回目も楽しみにしてます。 |