藤本青果
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(Vol.014)
「アート オブ スター・ウォーズ展」を開催する
JTB北海道イベント・コンベンションの阿部晃士さん


ジェダイ・スターファイターのプロトタイプ
© 2005 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 
会場で販売される特別展の図録
© 2005 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 9月9日から、北海道立近代美術館で「アート オブ スター・ウォーズ展」が開催されます。この展覧会は、映画「スター・ウォーズ」で実際に使用されたセットや模型、衣装やデザイン画など、約280点を一挙に公開し、多くの人々に楽しんでもらおうと企画されたものです。 映画「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」が1977年に公開されて以来、SWシリーズは世界中の人々を魅了してきました。 第1作(1977年)を劇場で鑑賞した世代は今や自分がエピソード4」を見た年齢の子供がいる年代となりました。新シリーズ (エピソード1〜3) で育った子供たちと旧シリーズ(エピソード4〜6)を知る世代が共通の話題を持てる作品は「スター・ウォーズ」を置いて他にはありません。 まさしく、世代を越え、時代を超えた作品といえます。 また、ヘイデン・クリステンセンやユアン・マクレガーが着用した衣装も展示されるとあっては、女性の映画ファンも黙ってはいられないはずです。

 そこで、この特別展を主催する株式会社ジェイティービー北海道イベント・コンベンション営業部の阿部晃士営業課長に、特別展の全貌を伺いました。

 

 

株式会社ジェイティービー
北海道イベント・コンベンション営業部
営業課長 阿部晃士氏

 

Q:「ジェイティービー」といえば旅行業として有名ですね。北海道イベント・コンベンション営業部では、どのような事業を行っているのでしょうか?

阿部氏●当部は2003年に設立した部署で、旅行業にはまったく携わっておりません。

 大きな業務の柱として二つあります。して、ひとつはイベント及びビジネスプロデュース事業です。地域及び施設の集客に関る提案や旅行業務以外の新規事業開発を主としています。

  もうひとつは主に医学学会系の運営管理業務をやっております。

  JTBは総合旅行業から交流文化産業へと 事業の領域を広げ、“人と人との交流”を基軸に新たなコンサルティング営業を推進しています。 法人への「課題解決型営業」や個々人の精神的な満足をお届けする「企画提案型営業」を目標に進化しています。

 

Q:「アート オブ スター・ウォーズ展」を企画した経緯を教えてください。

阿部氏● この展覧会は、ワシントンのスミソニアン博物館をはじめブルックリン博物館、サンディエゴ博物館で開催されました。日本では2003年に京都国立博物館を皮切りに開催され、ここ札幌での公開で日本最後となります。

 弊社がこのような大規模な展示ビジネスを取り扱うのは初めてのことです。昨年私が大阪のグループ会社に出向している時に、この展覧会が行われていることを知り、このようなメジャー級の展覧会を是非北海道民に見てもらいたいと純粋に思います。また、2005年には、映画「スター・ウォーズ エピソード3」の公開が控えていることもあり、タイミング的には遜色が無いと考えました。

 一般的に美術館や博物館は敷居が高く、なかなか近寄りがたいところがありますが、皆さんが知っている映画で実際に使用されたセットの展示であれば、お客様が映像を思い出しながら鑑賞してもらえる、気軽に足を運び楽しんでご覧いただけたらと思っています。 まぁ何と言ってもSWは28年間の歴史がありますから・・・・

 

 
 

Q:そうですね。先日、バス停でお父さんと男の子がSWの話題で盛り上がっているのを見かけましたよ。

阿部氏●

先日、東京の国際フォーラム(「アート オブ スター・ウォーズ展東京会場」で十組くらいお客様にお話をうかがわせてもらったのですが、やはり多かったのは家族連れでした。

 昨今家族の会話が減少しているそうですが、ひとつの映画・展示物をめぐって親子で会話をするということは少ないですね。それを今回の展覧会で親子の会話が増えたらいいですね。そのきっかけ作りを弊社が提供できれば思っています。先日、観覧券のプレゼント企画を実施しましたが、なんと4歳のお子さんから80歳のおじいちゃんまで応募してきましたよ。本当に「スター・ウォーズ」は幅広い層から支持されているのですね。

 

Q:札幌で展覧会を開く上で何か問題はありましたか?

阿部氏●やはり場所の確保が大変でした。展示スペースの問題、セキュリティーの問題、展示品の保存・管理の問題、そしてローケーションの問題です。今回は、北海道立近代美術さんの多大なるご支援を頂き開催することが出来ました。 

 

Q:今回の特別展の概要をお聞きしたいと思います。

阿部氏●「エピソード3」を中心に、約280点の実際に映画製作で使われたセットや衣装、小道具やコンセプトアート等を展示します。

 その中でも、皆様にお馴染みのR2-D2とC3-PO。全長が約4.3メートルあるアナキンのエアスピーダー。身長が2メートル以上あるハリソン・フォードの相棒のチューバッカ(全身219cm)。それから、ダース・ベイダーは「エピソード4」で使われたものです。このダース・ベイダーの顔は、右半分と左半分が少し形が違うんですよ。

 やはり何と言っても実物大のものが展示してあるのが最大の魅力です。「エピソード3」のベイル・オーガナのスピーダーも全長4メートル30センチあります。アナキンがダース・ベーダーになる手術台、パルパティン最高議長が拘束された椅子も展示します。このほか、映画のシーンをイメージした描いたイラスト(イラストレーション)やスケッチなど多数ありますので、SWを見たことがない方にも世代や性別を問わず楽しんでいただけると思います。

 

 
 

Q:模型は実際に撮影で使ったものなんですね?

阿部氏●そうなんです。本物、実物…それが皆さんの目の前に来るわけです。

  入り口のところでお迎えするのが、このスターデストロイヤーです。これも大きいですよ。全長が2メートル59センチあります。精巧に作られているのに驚かれると思います。

 映画の裏側がわかる映像もDVDで放映しますので、映画ファンの方もお楽しみいただけます。例えば、ライトセーバーの音はどのように制作したのかなど謎を解き明かすものもあります。

 

Q:実際に見る模型はスクリーンで見るのとはかなり違うのでしょうか?

阿部氏●デススターはスクリーンで見るとすごく大きく見えますよね。ところが、実際にはこんな大きさなのと言いたくなるような大きさです。何キロという大きさが実は地球儀くらいの大きさなのだと。そんなところも感じていただければ面白いと思います。

  それから、旧作の方が展示物が大きいのです。エピソードが「4」、「5」、「6」になるに従って模型は小さくなっていきます。展示の順序は作品の製作順になっており、「エピソード4」から「5」「6」、そして「1」「2」…最後が「3」となっていますので、こうした変化も理解してもらえると思います。

 

Q:それは昔は模型を大きく作らないと立体感が出なかったということでしょうか?

阿部氏●デス・スターはスクリーンで見るとすごく大きく見えますが、実際にはこんな大きさなのと言ってしまいます。特撮技術という観点から見ても非常に面白いと思います。

  そうです。そういった映像技術の進歩も見てもらいたいと思いますし、リアルサイズのミレニアム・ファルコン、ダース・ベーダーやチューバッカもなんと言っても、おなじみの作品が目の前に広がります。

 

Q:一通り見て回るのにはどれくらいの時間が必要ですか?

阿部氏●今回、近代美術館の特別展示室をフルに使っていますので、1,000平米くらいの展示面積があります。さっと見て歩けば20〜30分で終わるかもしれませんが、できれば40分はくらいかけてゆっくり見て欲しいと思います。

  SWに詳しくない人のために、オーディオガイドも用意しています。

 

 
ヘイデン・クリステンセンが着用した
アナキン・スカイウォーカーの衣装
も展示される
© 2005 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

Q:どういった人たちを対象にプロモーション活動を行っているのでしょうか?

阿部氏●ファンの人たちはもとよりSWファン以外の方にも見てもらいたいと考えています。

  SF物は毛嫌いされるところがあります。ですから、SFというよりも、総合美術といった面で見てもらえればと思います。SWの制作スタッフの中には超有名人がいます。美術系やCG系の学生、小学生、中学生など子供たちに見てもらいたい。子供たちが芸術に触れるきっかけになれば成功かと思っています。

 ですから、札幌市内および近郊の小中高校には全部案内を出していますし、専門学校にもご案内させていただいています。

  それから、女性客へのアピールですね。意外に、今年は女性の入場者数が増えるという現象が起きています。ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセンへの関心で来場される女性客が多いようなのです。そういった方々にはヘイデンが着た衣装も展示することをアピールしたいですね。

 

Q:最後に、読者の皆さんに一言お願いします。

阿部氏●この展覧会は北海道では初めてですが、日本では最終公開になります。北海道での展示が終わると、海外へ移動し最終的にはルーカスフィルムのアーカイブに永久保管される予定です。今後日本での開催予定は今のところありませんので、今回がラストチャンスですので、是非お見逃しなくご覧いただければと思います。では、会場でお待ちしています。

 本日は、お忙しいところありがとうございました。




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