「今年は、ハワイだ!!」・・・いつだって旅の始まりは、突然の電話から始まる。
成田から7時間弱のフライトでタラップを降りたら、陽射しは眩しく、暖かい風が出迎えてくれた。
下調べも、何の準備も無く旅に出る・・・
それがいつしか、当たり前になってしまった。
前日まで仕事で大阪で研修を受けていた私にとって、
ハワイでの息抜きは、全身から力が奪われていくような気がした。
誘ってくれたうちの1人は、今回、ハワイは13回目の来訪となる。
私は、長く会社勤めをしていて、旅なんぞに出る時間も無かったからな。。。
その間に周囲は、プライベートをエンジョイし続けてきた訳だ。
私は、浦島太郎のような存在だ。
だが、もう1人・・・私の横でつぶやく・・・
「生まれて初めてのハワイで、これが人生、最後のハワイ旅行だ・・・」
上には、上がいるな・・・。
この隣人も、私と同様、仕事一筋で年間の休日なんぞ不必要!!
っといった仕事の鬼で生きてこられて、今回、連れられてやってきたのだ。
だから私とSさんは、この団体ツアーの中で、
ちょいとボーっとした存在ペアな訳だ。
Sさんが人生最後のハワイと言ったのも、
ハワイが11月16日から前面禁煙になるという知らせを聞いてだ。
空港ももちろん、レストラン、カフェ、バー、
といったあらゆる場所での喫煙が禁止される。
それが施行される数日前の滞在となった訳で、物議を醸し出していた。
ニュースでも取り上げられていて、ハワイは日本からの観光客が多い上に
日本人の喫煙率も高いからね。。。
それでもホテルの客室の2割くらいは、喫煙ルームを設けるらしいよ・・・
と言ったが、愛煙家のSさんは、「もう心残りは無いのです・・・・」
とつぶやいていた。
やはり人生最後であることに変わりは無いらしい(^^A)
テロ対策で、セキュリティーチェックが厳しく、機内への持込規制が激しかった。
90ml以内の液体の持込が可能だったので、化粧水や紫外線避けの
スキンカバーなど、合計90ml以下になるように携帯して機内に乗り込んだが、
それ以外のものをすべてトランクに詰め込んで預けた。
ライターを捨てて、マッチをポケットに入れる。
何処の空港も警備員達がキビキビと動き、
ちょっとものものしさを感じていたのは私だけだろうか。
だがホノルル空港は、なんだかノンビリとした感じがする。
作りのせいもあるのかな。レトロな雰囲気だよね。
入国審査の際、係員は私に質問する間に2度もアクビをしていた。
「目的は?・・・ファ〜・・・」
「観光です。」
「何日まで?・・・ファ〜・・・」って。
ハワイ州は「ハワイアンチェーン」と呼ばれる、北緯28度・西経178度辺りから
北緯19度・西経154度をつなぐ線上(約2560キロ)に点在する約130もの島々で構成されている。
実際に人が生活しているのは
ニイハウ、カウアイ、オアフ、モロカイ、ラナイ、マウイ、ハワイ島の7つの島だ。
私達は、金髪の日本人女性のタクシードライバーに観光案内を依頼した。
ツアーデスクのスタッフが言う。「日本人ドライバーは、高いんです。
1時間、50ドルね。」だが、そのおかげで、おもしろい話が聞けた。
彼女は、30年前にハワイにやってきて魅せられて、そのまま住み着いたそうだ。
年の頃は、50歳になっているのだろうか。
だが、ハツラツとした若々しさは、この気候や
リラックスしたムードから来るものなのだろう。
しかも根元から金髪とは、手入れが行き届いているものだな・・・
と感心させられた。
そういえば、まだまだ私も若かりし頃に、聞いた覚えがあるな。
ハワイのカラオケ店やバーで、住み込みで働く。
それが日本に住む知人の紹介で、休暇を利用し観光も兼ねて、
連鎖的にグループで行くのだ。
知り合いのツテで行くから、受け入れる方も心得ている。
前のグループも楽しかった。。。という土産話を持ってくるから安心して行くのだ。
20代前半の頃に、そんな声がかかった記憶を思い出していた。
「ここがトムクルーズのお屋敷へ続く道。入れないけどね。
ホラ、そこに警備の詰め所がある。あそこで、皆、車は止められる。
そこから、屋敷内へ連絡して、こんな車が通るけど・・・と、
言われても、知らない、で、通れないんですよ。。。」
「・・・て、いつもいる訳じゃないのに!!ほぇーさすがですな・・・」
その道を辿り、ずっと上の方へと目をやると、もうもの凄いお屋敷だらけで、
私はどれが誰のものだが、さっぱり???
その後も、次々と有名人の所有物件の話題になっていたが、
とんと芸能人の名前には疎くてね・・・・。
「ハワイにはニイハウ島ってのがあるんですけどね、
そこはハワイの王族の持ち物で、その血筋の人間が住んでいる
プライベートな島なんですよ。」
「え?そこには行けないの?あなたは行ったことがある?」
「行ったことないですよ。入れないんです。
もちろん、その島に住む人間の友人などなら別でしょうがね、
許可無くは入れない王族が住む島なんですよ。」
「初めて知った〜!!」
・・・ということは、自由に行き来できるのは、6島ってことなんだね。
ハワイの総人口は約119万人。
そのうち私達が今回、到着したホノルルのあるオアフ島の人口が
全体の7割を占めているそうだ。
私は人生で2度目の「シー・ライフ・パーク」に連れてこられた。
残念なことにイルカのショーは、その日のショーを終えていた。
私が以前、ここを訪れたのは15年も前のことだ。鮮明に想いだされた。
周囲は、人の山で・・・歓声が響き渡り・・・女性がイルカの背中につかまって、
弧を描くように水面を移動していく・・・手を振る金髪の女性・・・
夢の中の出来事・・・いつしかそう思い込んでいたのだ。
あれはこのハワイで見た光景だったのか。
それにしても私があの日、訪れた日の賑わいと、
今日、15年ぶりに目にしたこの施設は、なんだかもの静かな気配に感じられた。
目玉のショーが、ほとんど終わってしまった時間帯のせいなのか・・・。
時刻は午後3時を指していた。
シェラトン・ワイキキホテルへと車を走らせた。
車内では、運転手と乗客がハワイの地価の話をしていた。
「ハワイは、今、バブル景気なんですよ〜・・・」という声が聞こえてくる。
海側 オーシャンビューを楽しめる25階の部屋が予約されている。
チェックインの際に、首にかけられたハイビスカスのレイの香りが、穏やかな気分にさせてくれる。
レイは、水分を含んでみずみずしくてズッシリと重く、ヒンヤリとしていた。
大好きなココナッツのバスソルトをABCマートで買っていた。
ホテルのすぐ横で見つけたんだ。ABCマートは、安い。
シャワーを浴びて、ワンピースに着替える。
夕食の待ち合わせをしていた。
今夜は、シェラトン・ワイキキホテルの向えにある
燦鳥(サントリー)というステーキレストラン。
決して焼き鳥屋じゃございません(^^;)ので。
目の前の鉄板でシェフが新鮮な食材を調理してくれる。
ステーキを焼いてくれる店なら日本でも・・・
だが、ここでは生きたままのロブスターを・・・
まだピチピチして動いている・・・
そこへ包丁が、スゥーっと、あっという間に入っていくんだ。
私は、生まれてこの方、ロブスターを美味いと思ったことがなかった・・・
だから、勝手にあれは大味で、日本人の口には合わない食べ物なのよ!!
などと思っていたのさ。
とんだ世間知らずでした(ーー;)
美味いロブスターを食べたことが無かっただけなのね・・・。
続いて、アワビ!!高級三昧!!
・・・しかし、アワビはね、札幌で食べたアワビの方が、
あるいは東京で食すアワビなんぞ!!と言って、
イケスから出されたアワビを食べた時の方が美味かったのは事実だね。
でもステーキもガーリックライスも美味しくて、大満足の夕食。
その後、札幌に戻って体重計に乗り、3sも増量している自分に泣くとは、
この時、露ほども感じてなかったけどね。
料金をカードで清算した知人が言った。
「なんと親切に・・・ここは、チップをいくら支払うか、3段階で○を付けるんだよ。
日本人の性かね・・・真ん中に○を付けるしかないよね・・・」
・・・そうなのか?私なら、迷わず一番下の安いのに○を付けるよ!?
食事を終えて、腹ごなしにデューティーフリーを覗いてみる。ホテルのすぐ隣だ。
にこやかにスタッフが声をかけてくる。
「ハワイで家を買うなら・・・・」
「!?・・・・」何のことですたい?
しかも、何故にこれだけ混み合う日本人客の中で、私にその話なんだ?
「けっこうです・・・。」
・・・そうか。。。レストラン帰りで正装しているからだ。
回りは短パンにビーチサンダルやジーンズの若者ばかりだ。
ふ〜む。。。
それだけ、日本人がハワイに土地を持っているってことでもあるのかな?
何故か、馴染みのスターバックスでコーヒーを飲んでしまう。
部屋に戻ると、深夜までホテル1階のバーの音楽が、楽しげに聞こえてくる。
テラスのイスで、くつろぎながら缶ビールを一本、飲み干し、暗い海を眺めていた。
ホテルのプールサイドには、松明が灯されている。
同じ景色なのに、海の色で様々な表情を見せてくれる景色に驚く。
刻一刻と、変わり続ける。。。その姿を捉えて、ここに現すことは、ちょっと難しい。
だから何枚かの気に入ったショットをご紹介するくらいにとどめておこう。
翌朝、遅い目覚め。テラスに観光客に慣れた鳩が遊びに来ていた。
仲睦まじ気な2羽の鳩。食べかけのパンを与えて、また海を見る。
予約していたスパへ。ハワイの伝統的マッサージ「ロミロミ」を体験。
ココナッツの香りのオイルを滑らせてから、優雅な音楽の中で、始まった。
極上のリラクゼーションタイム。しかもリフレクソロジーも追加しておいた。
これは、シェラトン・ワイキキホテル1階で申し込みが出来る。
午前中の2時間をたっぷりと、そこで過ごした。
ロミロミ50分、リフレクソロジー50分、スパ入りたい放題、ドリンクも飲み放題。
メニューによって値段に違いがあるが、私が選んだのはサービス料込みで
280ドルほど。
チップが不必要なのだが・・・日本で受けるフルコースエステ並の料金だった。
ちなみに待合室で会った女性の9割が日本人だったのだ。
夕方になって、ホテル前のビーチへ。
知人に教えてもらってなかったら、オプショナルツアーで
サンセットクルージングを予約していたことだろう。
直接、ビーチに出てその場でヨットに乗るのもお勧めだ。
様々な色のヨットが出ている。
料金も日中なら、15ドル、サンセットタイムなら20ドルと安めだ。
PM5時にビーチを出航。
ヨットには、外国人や地元の人間ばかりで日本人は私達だけだった。
軽快な音楽。波の上を叩いて進むヨットに水しぶきが上がる。
その度に、歓声が上がる。カップルが抱き合って踊り始める。
ダイヤモンドヘッド、切り立って見える景観は、
海から見た方がより美しく感じられた。
海と空の間。西の空が、茜色に染まり始めて、太陽が海へと飲み込まれていく。
その瞬間・・・まるで閃光花火のように、、、
ポトリ・・そんな沈み方、一瞬の速さで飲み込まれてしまった。
余韻を残して赤く染まった、その沈んだ辺りを静かに見ているうちに、
1時間のクルージングを終えてヨットは岸に到着した。
3日目。ハワイでの最終日の日だ。
以前、ハワイを訪れた際には、貧乏ツアーだったために、
ホテルのランクを下げてたから、日本語を話してくれる人なぞいなかったが、
その変わりに、オプションでクルージングや海底探索など
海三昧を満喫していた記憶がある。
今回は、山に行ってみよう。
「クアロア牧場」への1日ツアーを申し込んだ。
古来より、オアフ島で最も聖なる土地の1つとされている。
その美しさと景観に息を飲んだ。
1850年。今から150年以上前に、
時の王カメハメハ3世よりこの土地を購入したゲリッドP・ジャッド博士。
その子孫に代々受け継がれて、現在も自然環境の保護、
そして文化の継承するのがクアロアの最も大切な使命とされて、
この子孫によっ
て経営されているそうだ。
午前中は、雨に降られたが、アドベンチャーバスに乗り込んで、
映画ロケで有名なカアアヴァ谷のナレーション付き観光を楽しんだ。
ジェラシックパークやゴジラ、パールハーバー・・・
次々に有名な映画の撮影場所へと・・・こんなにハワイで撮られていたのか・・・と驚いた。
映画好きには、絶好のスポットだ。
ゴジラの足型のデカイこと!!
ナレーションは、現地の方が日本語、英語、両方で説明してくれる。
だが、このガイドの女性・・・モリクミにソックリさんで出場できる。
体系も、顔も!!そして、その軽快なノリと口調までが・・・
運転中に、何度もハンドルを放して両手を上にあげてくれるので、
心臓が止まりそうな気分だったが・・・・。
とにかく楽しませてくれた。
ランチの前に、ジープに乗り込み、射撃場とへ向った。
22口径のライフルとピストル。
実弾を撃つのは、これが生まれて初めての経験だ。
ガイドが話している。
「大変、危険です。人も殺せます・・・」
急に身震いがした。
もちろん、銃には固定される針金のようなものが付いていて、
必要以上に移動が出来ないようになっていた。
それにしても、屋根を撃つ人間の多いことか・・・
穴だらけの屋根を見て、さらにゾッとしていた。
気を取り直して、指示された通りに、耳アテとゴーグルを装着。
山手側のシューティングレンジで実弾40発。
弾が無くなるまで、ひたすら的を絞って、集中した・・・が、結果、惨敗だった。

左側の「三」と書かれた、剥がれかかった私の的。 |
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上ピストル、下ライフル…
40発。穴が無い(TT) |
目が悪いから、当たってるのかどうかすら解ってなかったんだよね(^^A)
お土産に、自分の撃った結果の的を手にした。
「うんうん・・・真ん中、貫いてるよ・・・って、40発、撃ったのに・・・
的に当たった弾・・・1、2、3・・・数えたくない結果だね・・・。」
午後から、晴れ渡った空の下で、乗馬を楽しんだ。鞍付きの美しい馬。
クアロア牧場の美しい海や山を馬に乗って散策する1時間のコースだ。
並んで馬を待っていると、ガイドが馬を一頭、一頭、連れてきて、客を選んで指さす。
馬の大きさと、乗る人間の体系、また馬の気質や相性などを
チェックしているようにも思えた。
私の目の前に連れてこられた馬。
「この牧場で、最も足の遅いコなんだ。。。いいコだよ。頭を撫ぜてあげて。」
動物好きの私は、この馬が大好きになった。
本当に、とても良い子。確かに足が遅い・・・だから、皆から遅れてしまう。
でもよく、言うことを聞いてくれた。
列から脱線して、草を食べてしまうコも多い中、
私の口笛を聞いて、食べるのを辞めてくれた。
最も、ガイドの女性のマネをしてみただけなんだけどね。

山々を眺めながら、遠くに海。
第二次世界大戦の際に作られたという防空壕が、大小様々に点在していたのを見れた。 |
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最後の冒険は、ジープツアー。
普段入ることの出来ない丘を少人数で下るエキサイティングなドライブだ。
ちょっとしたジェットコースターのようだ。
猛スピードで山の中を走るジープ。
どこかにつかまっていないと、振り落とされてしまいそうだ。
このツアー、種目を4つ選ぶのだけど、本当は四輪バイクにも乗ってみたかった。
列に並ぶのが遅れてしまって。。。バイクを予約できなかったんだ。
まぁ、二輪、車の免許の無い私が乗ったら、
大変なことになったかもしれないので、これで良かったのかもね。
最後の夜とあってか、ハワイ通の知人は地元の友人に掛け合って、
とても素晴らしいレストランを予約してくれていた。

ハワイでも有力者達が集うという人気のレストラン「ミッシェル」。
観光では、なかなか取れない席なんだそうだ。
サンセットタイム。
正装をしたお洒落な男女達が集まってきた。
もちろん平服では入店できない。入り口でチェックされる。
目の前のプライベートビーチには、恋人達が寄り添い・・・男と女・・・男と男・・・
のカップルも多いのね(^^A)
ハワイ通の知人が笑って言う。「ここは同性愛のカップルも、もの凄く多いのよね。
ホラ、あそこの2人、アツアツでしょ!!」
「・・・・これは、また(省略)・・・」
ロブスターとエスカルゴが絶品で、食べ飽きない味だった。
改めて、ハワイでは、ロブスターが美味しいんだってことを知った夜だった。
私にとって、生まれて初めての体験の数々だったが、隣人のSさんにとっては、
何もかもが知らない世界のことで、Sさんの反応を見ている私には、
幸せな気分が訪れていた。
同じ世界を堪能し、共感を持ち合うってことは、さらに友情が増すものよね。
たくさんの贈り物をもらった常夏の楽園の旅が終わった。
出張と旅行続きで、病院のホテル施設に8泊9日、預けてきたレオンに会いたい。
きっと、ふてくされていることだろう・・・。朝、一番で迎えに行こう・・・。
そんな思いに駆られて、もう札幌へと気持ちは、飛んでいた。
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