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Essay 札幌発:北海道を歩いて回ったよもやま話

(Vol.001-1)
Sep. 2005

札幌モニュメント散策 〜××シリーズ編〜

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「肩を組む、撫でる、あるいは抱きつく?!友達になりたいシリーズ」

 手ごろなサイズ、ラブリーな形…目の前にあったら、自然と手が伸びてしまうモニュメントたち、こんなに“います!”

 まずは、大通りのガレリア前の元気地蔵。 手も足もない、目としての穴が2つ開いているだけのシンプルな地蔵型モニュメント。 表情がないわりに愛嬌があるのは、ぴょこっと出っ張っている頭のせいなのか?ここ、撫でたくなりますね。

 お次は札幌ドーム。 ここには本当にたくさんのモニュメントがあるけれど、親しみやすいのは森の中無重力の玉石だろう。
 森の中は、タイトルからして木のイメージ?高さや太さが抱きつくのに丁度いいのです。 応援していたチームが負けたとき、これに抱きついて泣くのもありかも。

 無重力の玉石は、平たく設置されたつるんとしたメタリックの球体作品。 これは触ってびっくり、揺れるのです!調子に乗って叩いたり、登ってみたり…登るのは、危険ですね。

 ところ変わって定山渓。定山渓はかっぱの名所らしく、いたるところに河童のモニュメントがいるのです。 中でも定山渓ダムにいるおかっぱ母と子は「こ、こんなところにお前らはいるのか?!」 って同情してしまうモニュメント。 (写真:おかっぱ)

 定山渓の奥まったところに、壮大なダムを背に静かに存在し続けるこの2つが、なんだかとてもいじらしく感じました。 (写真:母と子)


 同情という意味でいうと、前田森林公園内の幻想の鳥もそうかもしれない。 とにかく公園自体が大きいので、この存在に気付く人はそんなにいないかもしれない。 鳥というよりワニ?あるいはイグアナ?…公園内のセカリー広場にいるこのモニュメントまで、是非たどり着いてほしい。

 最後にもうひとつ紹介しよう。真栄春通り公園の梟家族は思いっきり愛玩系モニュメント。 対の梟が、かわいらしく首を傾げている。頭をぽふぽふするのはいいけれど、くれぐれも写真のように乗っかったりしていじめないように!


「まぁ、座ってお茶でも…もはやイス?!シリーズ」

 いささか罰当たりな感じもするけれど、座るには丁度いいモニュメントってあるのです。

 例えば、中島公園内にある猫とハーモニカ。どこからどう見てもイス。しかも猫型。 一度座ると抜けられないほどのフィット感があるので、時間のあるときにゆっくりと座りごごちを味わってみてはいかが?

 真栄春通り公園にある切株に座ってもイス的だ。既に1人座っているので、背中合わせに座るのがよいでしょう。

 変わった例でいうと、真駒内公園入り口サインがあります。決してイスではないけれど、十分に座れる。


「乗ったり、登ったり…乗り物シリーズ」

 乗ってそのまま動き出しそう?! 実際これらに乗って街に出たら、大注目だろうなぁ…。そんなモニュメントがありました。

 札幌ドームにあるフェイジョンは人を乗せるために存在しているのでは?と思ってしまうモニュメント。 サイズ的も形も馬か駱駝に近い。動いたらいいのになぁ。

 乗り物というとちょっと違うけれど、真駒内公園内にある雪華の像の台座は、スキーのジャンプ台を連想させ、乗っかってポーズをとりたくなってしまう。 オリンピック選手になったつもりで、大胆にポーズをとってみよう。

 お次もやはり乗り物というより、“登り物”モニュメントを2つ紹介しよう。

 まずは大定番!超有名!大通公園にあるブラックスライドマントラ!この黒い硬質な塊、実はすべり台なのです。 すべるためには登る、これ当たり前ですね。

 それから石山緑地にある午後の丘も、登りたくなるモニュメント。 登るといってもこちらはロッククライミング。どこまでが人工でどこまでが自然のものだかわからない、何とも不思議な石の壁。 考えるより身体を使って理解したほうが良さそう。


「通り抜けたり、中に入ってみたり…同化してしまおう!シリーズ」

 時には存在すら消しそこにあることすら気付かれないモニュメントや、モニュメントと呼ぶにはあまりにも建築的で、 人を受け入れる器として機能してしまうモニュメントがあります。

 札幌駅の妙夢はその典型。駅のコンコースに位置していることもあって、いつもたくさんの人に囲まれている。
 きっと待ち合わせスポットにもなっているのだろうか。 気付けば真ん中の穴にすっぽり収まってひと休み?あるいは待ち合わせしているおじいさん…実にほのぼのした光景でした。

 石山緑地にあるネガティブマウンドも、地形として実によく周囲に溶け込んでいる。 昔の円形劇場のように、ざっくりと抉られた形をしているから“ネガティブ”なのか?名前はともかく、 ここの中心に立つと自分が主人公のように思えてくる見事な劇場空間。こんなモニュメントもあるんですね。

 赤い空の箱もどんどん中に入っていけるモニュメント。ジャングルジムのようで、微妙にスケールが違う。 傾いてもいる。そんなひねくれた赤い箱、是非体験してみてください。

 百合が原公園のひらく・花も、入るには手ごろな大きさだ。自分が花の一部になるなんて、なんだか素敵。

 札幌ドームにも同化したいモニュメントがいくつかある。まずは完全なる場。 どうみても建築なので「おじゃまします」と入ってみたら、仕掛けがありました。 天井のスピーカーから、世界の国の言語で「ありがとう」が聞こえてくる。うーん、一方的に感謝をされてもなぁって気もするけど、まぁよしとしよう。

 お次は大気の器。大気の器だけあって、器型ではあるがすかすかしていて実に開放的。

 Terraceもドームに張り出した、テラス型のモニュメントで開放感がある。デッキ部分より、これは足場の構造が面白い。  そういえば子供の頃、こういうところに基地をつくったなぁ…とちょっとノスタルジックな気分になってしまいました。

 そして最後に街中になるが、ススキノにあるタマゴも意外に同化できる。 同じように丸くなって横にうずくまれば、誰もあなたの存在に気付かないはず。お試しください。


「押す?あるいは引っ張る?…なぜか動かしたいシリーズ」

 なぜって聞かれても、わからない。なぜか動かしたくなる。そんなモニュメントってあるのです。

 中島公園内にある相響。ひとつはコンサートホールキタラの中。もうひとつはキタラの向かいの芝生の上。 動くはずないのだけど、押してみました。そしてやっぱり動きませんでした。

 同じく中島公園内の風景の夢も、なぜかいきなり引っ張ってしまったモニュメント。 決して形が気にくわないとか、邪魔だとか、そういうことではありませんので…。


「とにかくデカい!…仰ぐシリーズ」

 大きい!高い!とにかくデカい!もう仰ぐしかないでしょ!ということで、仰ぐモニュメントを紹介します。

 仰ぐモニュメントといえば、何と言っても野幌森林公園の北海道百年記念塔。 高さなんと100メートル。遠くから見るのが常だったので、近くで見たら正直びっくりした。これを見てしまったら、後はどれもかわいいものです。

 札幌駅南口のモニュメントは、エゾマツでできた一対の門柱。 駅を出て「ようこそ札幌へ」とお出迎えしているよう。木でできているからなのか、大きいけれど暖かいモニュメントです。

 札幌ドームの桃色の雲も、ダイナミックでありながらロマンティックなモニュメント。天へ向かってまっすぐに伸びる20本の金属棒。 先端に着いている丸や四角の箱が夕焼けを受けて桃色に光るというから、天気のいい日を狙って行くのが賢いかもしれない。

 同じく金属で出来ている百合が原公園の北の森たちも、自然の作用を上手く取り入れている。 光を背に受けて、地面にできる影が美しいモニュメントなのです。

 あと2つ紹介しよう。石山緑地にあるスパイラルスプリングはバベルの塔を思わせる巨大な石の塔から螺旋状に水が下に流れてくるモニュメント。 水はやがて地面に落ち、大きく円を書くように園内を廻る。もうランドアートの域に達している。

 北海道立総合体育センターのモニュメントタワーは、色彩が美しい対の塔。 特に仕掛けがあるわけではないが、たまにはこんな正統派のモニュメントを見るのもかえって新鮮かも知れない。


「目で楽しもう!…眺めるシリーズ」

 身体を使って楽しむモニュメントが続いたので、少しおとなしく“眺める”ことで味わうモニュメントを紹介しよう。

 やっと出ました、モエレ沼公園。昨年完成したモエレ山は、地図に山として載るほどのちゃんとした山。 近づいて、登ってしまうとただの山なので、計算されたフォルムを実感するには遠くから眺めるほうがいいのかも。

 ガラスのピラミッドもそう。 入ってしまうと案外落ち着いてしまうので、遠くから眺めてしみじみとこの公園のすごさを感じるのが正しい。

 お次は必然的に眺めるしかないモニュメント…つまり近づくことが出来ないモニュメントを紹介しよう。 札幌ドームにあるみつけたくぼみに結実するは、一見鳥のような黄色い大きなモニュメント。 鬱蒼と茂った沼地のようなところの真ん中にいるので、近くのデッキからしか見ることができない。

 札幌市青少年科学館の水の遊び4つのポンプも、近づくことができないモニュメント。 こちらは科学館ゆえに、水の力を利用して動く仕掛けのモニュメントだ。ふむふむと、頭を使って見てみよう。


「思わず真似しちゃいましたシリーズ」

 真似をするのは一種の愛情表現?!こんなにたくさんのモニュメントに対して、真似をしてしまいました。

 まずは大通り公園の泉の像。3体の女性が麗しいポーズをとっている、オーソドックスなモニュメント。もちろん私も加わりました。

 駅前通りのNORTH33ビルの前にあるMANAZASHIEYESも、意外と真似できてしまうモニュメント。 ただしここは人通りが多いので、注目を浴びることは覚悟の上で真似してください。 (写真:MANAZASHI)

(写真:EYES)


 円山動物園前にあるよいこつよいこは、鳥に子供がしがみついているモニュメント。 この構図から“つよいこ”は連想できなかったので、せめて強そうなポーズをとってみました。

 真駒内の栄光のほうが、むしろ強そうだ。 顔が天をむいているだけのシンプルな人型モニュメントだけど堂々としている。手に持っている植物が怪しいけど、まぁよしとしよう。

 素直に同じポーズをとったのは、定山渓のかっぱ君。 章月グランドホテル前にあるこんにちは河童は「いい湯だな」のポーズなのかな?

 ちょっと挑戦して、こんなのも真似してみました。百合が原公園の光る風は風で動く抽象的な形をしたモニュメント。 真似になっているかどうかはわからないけれど、気持ちは伝わっているはず。

 同じ公園内でもうひとつ、花と輪と和。勢いで「はいポーズ!」


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