藤本青果
FROM NEW YORK

ニューヨークより、ラウンドテーブル・シネマ情報!
(Vol.016) ニューヨークでもっともインディペンデントな映画祭リポート その2

さて、今日はNYIIFVF(ニューヨーク・インターナショナル・インディペンデント・フィルム&ビデオ・フェスティバル)の続きです。初日に開催されたオープニング・ナイトで何本かの視聴版(Screener)をすでにもらっていた事もあり、結局最終日に映画祭上映劇場のひとつ、ヴィレッジ・イースト・シネマに行く事に。そこで、偶然にも今月28日にDVDリリースする「ゴッド・イン・ニューヨーク」の監督、カメル・アメッドに出会った。

ちょうど、彼の短編、約18分もの「アンクル・フレディ」を観賞し、その後の自己満足的な長編を我慢しきれずに出た時、レセプションに座っている彼を発見。当然、アメッドは私を知らない。そこで、「アメッドさんでしょう?」と声をかけ、「あなたの映画が今月日本でDVDリリースされるんですよ!私はその配給会社の者です!」と。アメッドはびっくりすると同時にもの凄くハッピーなニュースだと大喜び。さー、そこからはひとしきり「ゴッド・イン・ニューヨーク」(原題:God Has A Rap Sheet 前科者の神さま)の裏話に。またNYIIFVFの主宰者、スチュアート・オルソン氏も加わり、インディ映画業界でのサバイバルがどんどん難しくなっている話題で、なぜか盛り上がった。(笑)また、突然プレスインタビューもされたりと、ここには格式ばったアカデミックな雰囲気は微塵もない。その翌日からはアメッドから毎日のように電話がかかってくる。落ち込んでいた時のハッピーなニュースがよっぽど嬉しいのだろう、ここまで喜ばれるとは思わなかったけれど、もし逆の立場であれば頷ける気がする。クリエイターの苦労と、それが報われた時の喜びはとっても理解できるから。

主宰者、スチュアート曰く、今はデジタル機器とコンピュータが映画製作を安く、簡単に創れるようにした事で、質は別として、やたらインディー映画の本数だけは増えていると。これは映画に限らず、音楽、アート、写真もすべて同じ状況にあり、世界的な傾向だ。特に親から、楽観的、自信家に育てられるアメリカ人には自称「プロ」が多い。えっ、一眼レフのデジタルカメラを買ったからって…なれるの〜? 先月迄、会計士してたじゃない。て事は良くある話なのです。

写真はNYIIFVFオープニングナイトの様子。

2008年03月16日(日)
ラウンドテーブル・シネマ代表 大橋眞澄

BACK TO INDEX PAGE TOP